大根
料理に合わせて部位を使い分け
旬のおいしさを余すことなく味わって
「大根」にはさまざまな種類がありますが、もっとも一般的なのは、上部が緑色になっている「青首大根」という種類。青首の部分からしっぽまで部位によってかたさや辛さが異なるため、それぞれの特徴を生かした料理に使用するのがおすすめです。
たとえば、葉に近い青首の部分は甘味が強くみずみずしいので、大根おろしやサラダなどの生食用に。中央部分は辛味が少なくやわらかいので、煮物やおでん、ふろふき大根などにおすすめです。しっぽに近い下の部分は、ほかにくらべて辛味が強く繊維が多いので、細めに切ってみそ汁の具や薬味などに使うとよいでしょう。また、よく洗えば皮もおいしく食べられます。歯ごたえを生かして、きんぴらや揚げ物などで味わってみてはいかがですか。
選び方
皮がなめらかで白く、ハリとツヤがあり、すんなりとのびてみずみずしいもの、重いものがおすすめです。葉つきの場合は、葉がいきいきとしているものを選びましょう。
栄養
白い根の部分には、消化を助けて腸の働きをととのえる効果がある、でんぷんの消化酵素ジアスターゼ、ビタミンCを含みます。また、葉の部分にはビタミンAが含まれます。
保存
全体を保存袋に入れ、なるべく切り口を上にして冷蔵庫の野菜室で保存します。 葉つきの場合は葉をつけ根部分から切り落とし、保存袋に入れて保存します。
料理の基本辞典