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するめいか

煮ても焼いても、揚げてもおいしい
毎日の食卓で活躍する海の幸

世界の海には450種もの「いか」が棲息しています。そのなかで日本人にもっともなじみ深いのが「するめいか」。日本列島を取り巻くように回遊している「いか」で、墨を吐き、群れをなすことから、墨群(すみめ、すみむれ)が転じてこの名がつけられたのだといわれます。ほかにも「真いか」「夏いか」「むぎいか」などの名で親しまれる海の幸です。
「するめいか」の内臓を取り除いて乾燥させた干物は、古くは朝廷への貢ぎ物として用いられた縁起のよい食材。現代でも婚礼やお正月などのお祝い事、大相撲のお供え物などには欠かすことができません。婚礼の際の結納品では、「するめ」を「寿留女」と書いて花嫁が末永く留まってくれるようにとの思いをこめるのだといいます。また「するめ」を「あたりめ」と呼ぶことがありますが、これは〝擦る目〟につながることを嫌い、逆の意味の〝当たり目〟に置き換えて縁起をかついだことがはじまりなのだそうです。

選び方

胴は黒褐色でツヤと透明感があり、全体的に引き締まっているもの。目はくっきりと黒く盛りあがっていて、輝きがあるものを選びましょう。

栄養

たんぱく質を含む、低脂肪の食材です。コレステロールの消費を助けるタウリンのほか、EPA、DHAも含まれます。

料理

焼き物、煮物、炒め物、揚げ物など、和・洋・中のさまざまな料理に利用できます。

料理の基本辞典