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さつまいも

さつまいもの基本情報

さつまいも

大飢饉や戦後の食糧難など、日本の危機を幾度も救った救世主。

「さつまいも」は中央アメリカが原産地。それをコロンブスがスペインに持ち帰ると、フィリピン、中国、琉球(今の沖縄)を経て、薩摩地方(今の鹿児島)に伝わり、そこから日本各地へと広まっていきました。薩摩から広まったので「さつまいも」と呼ぶのが一般的ですが、九州や沖縄などの地域では沖縄から伝わったので「琉球いも」、中国から伝わったので「唐いも」とも呼ばれています。
広く栽培されるようになったのは、江戸時代の八代将軍・徳川吉宗の時代です。享保の大飢饉をきっかけに、幕府は米不足を解消する食材として「さつまいも」に注目。蘭学者の青木昆陽を登用して、その栽培方法を確立させました。そして、「さつまいも」の一大産地となったのが川越地方(今の埼玉)。江戸からの距離が十三里だったことから、川越産の「さつまいも」は『栗(九里)より(四里)うまい十三里』と呼ばれ、おおいに人気を博したのだそうです。

選び方

両端があまり細くなく、凹凸のない、なめらかな形のもの。全体がかたくしまり、色ツヤがよく、皮がはげていないものを選びましょう。

栄養

食物繊維のほか、ヤラピンというさつまいもにしかない成分も含まれます。ヤラピンは胃の粘膜を保護し、整腸作用があるといわれています。

保存

13℃以下での保存は禁物。水気がつくと傷みやすくなるので、ペーパータオルなどに包んで15℃前後の風通しのよい場所で保存しましょう。

料理の基本辞典