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さばの基本情報

さば

DHAやEPAなど話題の健康成分を含む、これぞ“青魚の王様”。

かつてはとても豊漁で安価であったという「さば」。あまりに大量に獲れ、しかも足が早いので、行商の人がろくに数えずに売りさばいていたことから、『さばを読む』という言葉が生まれたともいわれます。それほど鮮度が落ちやすい魚ですが、飛鳥時代にはすでに塩で保存性を高める加工技術があったのだとか。そのおかげで、古くから沿岸部だけでなく山間部に暮らす人々にも広く食べられていたのだそうです。
ところで、『秋さばは嫁に食わすな』という言葉がありますが、これは嫁いびりをする姑(しゅうとめ)根性をあらわしているとも、いくらおいしくても秋は傷みやすくなるのでお嫁さんが食あたりをおこしてはいけないという意味だともいわれます。いずれにしても、秋の「さば」が格別なおいしさであることは間違いないようですね。

選び方

目が澄んでいて、えらが鮮やかな紅色のもの。表面の模様がはっきりしていて、身がしまっているものが新鮮です。切り身の場合は、身割れをしていないものを選びましょう。

栄養

良質な脂質とDHA、EPAを含みます。また、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも含まれています。

料理

焼き物、煮物、揚げ物(から揚げやフライ)などにおすすめ。香味野菜やハーブ、香辛料を使って豊かな風味を加えたり、酢、みそ、しょうゆ、トマト、カレー粉などでしっかりした味つけに仕上げると、苦手な方でも食べやすくなります。

料理の基本辞典