ほたるいか
富山湾の神秘とも呼ばれる「ほたるいか」は、北陸の春の風物詩です。
富山県や兵庫県などの日本海を中心に、日本近海に分布している「ほたるいか」。体長4〜7㎝程度の小さなカラダに約1000個もの発光器を持っていて、刺激を受けるとホタルのように美しく発光することからこの名がつけられました。産地では古くから食用とされていましたが、傷みが早いため、全国に流通しはじめたのは近年のこと。今も水揚げ後すぐに釜ゆでするのが一般的で、〝生食〟と表示されていても実際には一度ゆでてあるものがほとんどです。
毎年3月1日には、富山湾でほたるいか漁が解禁。全身が青白く光る「ほたるいか」は〝富山湾の神秘〟と呼ばれ、群れをなして浅瀬をただよう光景はとても幻想的です。そんな富山の春を代表するお料理が「ほたるいかの酢みそ和え」。お酒のおつまみとして、おもてなしの一品として、地元の人々に愛されつづける味わいです。
選び方
身がふっくらとしていて、ツヤのあるものを選びましょう。
栄養
必須アミノ酸を含む良質なたんぱく質と、ビタミンAが含まれます。抗酸化作用で注目されるビタミンEや、肝臓の働きをサポートするタウリンも含みます。
料理
しょうがやわさびを添えて、しょうゆをつけていただくとよいでしょう。わけぎや青ねぎとともに酢みそ和えにしたり、佃煮などの煮物に使用したり、野菜といっしょにサッと炒めるのもおすすめ。ワタが出るようにつぶしながら炒めて、スパゲッティなどに仕上げてもおいしくいただけます。
料理の基本辞典