トマト・ミニトマト
サラダに、煮込み料理に、炒め物に、毎日の食卓を明るく彩ります。
中南米のアンデス高地が原産地といわれる「トマト」。15世紀のインカ帝国の時代にはすでに盛んに栽培されており、その滅亡後にスペイン人がヨーロッパへと持ち帰って世界中で食べられるようになりました。日本で広く栽培がはじまったのは昭和に入ってからのこと。当初は生食用の大玉タイプが主流でしたが、その後いろいろな品種が登場し、小さくて甘味の強い「ミニトマト」とともに毎日の食卓に欠かせない野菜となりました。
欧米では『トマトのあるところに料理下手はいない』といわれます。それは、昆布だしと同じうま味成分である「グルタミン酸」がたっぷりと含まれているから。「グルタミン酸」は果肉よりも種のまわりのゼリー部分に多いので、料理の際には種を捨てずにまるごと使うのがおすすめです。
選び方
全体的に丸く、よく色づいていて光沢があるもの。表面がしまり、実がしっかりとしているもの。手に持ったときにずっしりと重いものを選びましょう。ヘタは先端までみずみずしい緑色で、ピンとハリのあるものが新鮮です。
栄養
ビタミンCと、抗酸化作用で知られるリコピンを含みます。リコピンは加熱したり、油といっしょに摂ることで吸収率が高まります。
保存
保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。水洗いしてヘタを取り、保存袋に入れて冷凍保存することもできます。凍ったまま水をかけると簡単に皮がむけるので、カレーやパスタソースなどの煮込み料理に便利です。