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60th ANNIVERSARY OUR STORY ダイエーの商品開発ストーリー

Vol.2 いつ食べても「おいしい」ダイエーオリジナル黒毛和牛

牛肉は創業時からの
熱い想いであり、誇り

ここ数年肉ブームが続いています。一昔前は霜降りが人気でしたが、最近では赤身の牛肉を好む人も増えてきました。テレビでこだわりの焼き肉店が紹介されたり、各地で『肉フェス』などの食イベントが開催されたりと、肉ブームはますます盛り上がっています。

ダイエーは、そんな現在の肉ブームよりもはるか昔の1970年、牛肉のおいしさを多くの人に届けたいという想いから、(株)ダイエーセントラル牧場(現:鹿児島サンライズファーム)を設立。スーパーマーケットでは大変めずらしい直営農場での牛肉生産をスタートさせました。

肉質がやわらかく
脂も赤身もおいしい「さつま姫牛」

おいしい牛肉の生産を追求し続け、2006年に誕生したのがダイエーオリジナルブランド黒毛和牛「さつま姫牛」です。最大の特徴は未経産のメス牛限定であることと3~5等級であること。メス牛は、肉質がきめの細かく脂肪のとける温度が低いので、食感がしっとりとして脂がいつまでも口の中に残らない、つまりとろけるような口あたりのお肉になります。

そして、もう一つ。メス牛は味や品質が安定しやすいので、多くのお客様にばらつきなく美味しい牛肉をお届けすることができます。
一方でメス牛は肥育が難しく、体が大きくなりづらいなどのデリケートな点もあります。

上質な肉質をつくる日々の細やかな気配り

牛肉の良し悪しを決めるのは、牛が育つ環境です。全部で24ある直営・預託農家さまでは肥育管理の統一を図っています。エサの統一はもちろんのこと、牛舎の清掃、温度、牛一頭あたりの床面積など、ストレスの少ない環境で愛情こめて育てています。

牛の健康管理のために、専属契約している獣医さんによる全頭の定期健診を毎月行い一頭一頭 健康状態を記録しています。
鹿児島サンライズファームの社員も獣医さんと月一回預託農家さまを訪問し、牛の状態についてじっくり会話をします。時には、牛の性格について話すことも。牛にも、人間関係ならぬ「牛」関係があります。気の強い牛は、エサを多く食べてしまい、控えめな牛は食べる量が減ってしまったりすることがあるのです。そのような時は別の檻に移動して個々の牛がきちんと育つように管理しています。

さらに、一部の農場では、食の安全と品質を確保するための国際基準である「SQF」の認証を取得しました。将来的には全農家が「SQF」を取得して、美味しいだけでなく、世界レベルの安全性を誇る「さつま姫牛」を安心してお買い求めいただけることを目指しています。※SQF:Safe Quarity Food

次の挑戦はおいしい牛肉をもっと身近にすること

複数の直営・預託農家が牛たちをより良い飼育環境、統一プログラムで育て、品質にバラつきを生じさせないことで、「さつま姫牛」は「いつ食べてもおいしい」と言っていただけるようになりました。
そして今後は価格の面でも、更に進化を続けていきたいと考えています。

現在の取組みでは、せりで仔牛を購入し約2年をかけて出荷・販売を行っていますが生産農家さまの減少などの理由から、仔牛の出荷価格の高騰が続いています。出荷するまでの約二年間、その牛にエサをあげて、人が何時間も世話をしてと、 コストはさらにかさみます。

お客様においしい牛肉をもっとお求めやすい価格で食べていただきたい。そんな想いから、鹿児島サンライズファームでは、仔牛の繁殖事業をスタートさせました。
お客様の元にお届けするまでには、もう少し時間がかかりそうですが、数年後には直営農場生まれの「さつま姫牛」をお届けすることができると思います。

また、お肉をじっくり焼いている時間のない方や一人暮らしの方にも、おいしい牛肉を愉しんでいただきたいので、「さつま姫牛」を使った商品の開発もさらに拡大させていきます。

ダイエーが愛情込めて育てた「さつま姫牛」のお弁当や「さつま姫牛」を使ったビーフカレーをご提供させていただくなど。
ダイエーはいつもお客様の笑顔を想像しながら、社員一丸となって工夫を続けています。