八十八夜って、何ですか?
八十八夜とは立春から数えて88日目で、春から夏への節目の日とされています。
唱歌『茶摘』で「夏も近づく八十八夜~♪」と歌われているように新茶の摘み取り時期でもあります。この頃に摘まれたお茶は、味や栄養価の面においても極上のものとされ、飲むと長生きできるという言い伝えもあります。
また、末広がりの“八”が並ぶ縁起の良い日でもあることから、農作業の目安の日とされています。
新茶を味わおう!
新茶とは、その年に初めて萌え出た新芽を摘み取って作る一番茶のことです。鹿児島県などの温暖な地域から新茶が出荷され、だんだんと北上してゆきます。
茶樹は長い冬の間養分をいっぱいに吸収します。新茶となる若葉は栄養や旨み成分がたっぷりで、リラックス効果もあります。また、健康によいとされるカテキンも含まれています。
新茶の特徴は、若葉の「すがすがしく、さわやかな香り」にあります。みずみずしい新茶といっしょに、おいしい和菓子を召し上がってはいかがでしょう。素敵なティータイムが過せます。
煎茶の淹れ方
茶碗に沸騰させた湯を入れて冷ます
きちんと湯冷ましすることで甘くまろやかな味わいに。
ひと口メモ 季節にもよりますが、湯の温度は1回移し変えるごとに5~10℃下がります。沸騰させた熱湯をポットに移すと、湯の温度は95℃くらいに。
急須に茶葉を入れる
新茶の場合は、普通の煎茶より、少し多めに茶葉を入れます。
1の茶碗の湯を急須に注ぎ蓋をして茶葉がよく開くまで待つ
急須を揺らすと茶の苦みが出てしまうので揺らさない
茶の濃さが同じになるように茶碗に均等に少量ずつ注ぐ
注ぎはじめは薄く、後になるほど濃くなります。回し注ぎをすることで、濃さが均一になります。
急須にお茶を残さない
一煎目で急須に残らないように、最後の一滴まで絞りきる。
二煎目のおいしい淹れ方
茶葉の蒸れすぎを防ぐ
一煎目を注ぎ終えたら急須の蓋をとり、ポンと急須をたたき、茶葉を真ん中に寄せ茶葉の蒸れすぎを防ぐ。
二煎目は熱湯で
二煎目は熱湯で入れ、10秒ほどおいてから回し注ぎする。
上級煎茶の淹れ方
上級の煎茶は、並級の煎茶に比べ低い温度(左表)のお湯で淹れるのがおいしく飲むコツです。
さらに、小さい茶碗(60ml)で濃い目に淹れて飲むと、深いコクと豊かな香りをじっくり味わうことができます。
豆知識 女性にうれしい!お茶の効能
緑茶には、カテキン、ビタミンC、アミノ酸(テアニン等)、カフェインといった、からだに良い様々な成分が含まれています。抗酸化作用、発ガン抑制、血中コレステロール低下、抗菌作用、精神安定など、効能もいろいろ。さらに、女性にとっては美容面の効果も期待できるので、まさに一杯で三度おいしい飲み物といえます。
お茶についてのQ&A
- ミネラル分の少ない軟水(総硬度30~120mg/L)が好ましいといえます。水道水を使う場合は、浄水器を通すか、一晩汲み置いたものを使い、沸騰後さらに5分以上煮沸するとカルキ臭さを取ることができます。
- 通常よりも濃い目に淹れて、氷で急激に冷やすことで渋みも少なく、長時間おいても色が変わりにくくなります。
作り方
1.急須に通常よりも多めの煎茶の葉4~5g(1人分)を入れる。
2.お湯(70~80℃位)を注ぎ、茶葉が開くまで約1分静かにおく。
3.氷を入れたグラスに注ぐ。 - 未開封ならそのまま冷蔵庫に、長期保存の場合は冷凍します。解凍して使うときは、丸一日かけて常温に戻してから。開封後の場合、袋の口を輪ゴムなどでしっかり閉じ、そのまま茶缶など密封容器に入れ、湿気の少ない冷暗所に保存。
流し台やフライパンなどの油脂ヨゴレには、水気をきった茶殻を散らしてスポンジでこすります。ヨゴレがきれいに落ち、脱臭もできます。また、玄関に水気をきった茶殻をまいてホウキで掃くと、ほこりがたたずにきれいになります。