ディーズベーカリーはどんなお店で、どのような想いでパンを作っているのか。
ダイエーベーカリー部の木原部長に聞いてみた!
商品開発から販売促進までディーズベーカリーをよりよくするための役目を担う。
まずディーズベーカリーのコンセプトを紹介すると、一番はお手頃な価格設定です。お客さまが毎日でもご利用いただける価格設定にしています。
それと合わせて私たちが目指しているのが、安いだけではなく、価格以上のバリューをお客さまに提供すること。庶民的な価格ながらも高い品質を維持するため、食材や製法について常に新たなチャレンジをしています。
現在、各店舗の店頭に並ぶパンは、お店で作るものと工場で作って運ばれるものに分かれます。実はパンの製造には他の作りものと比べても人手と手間がかかるため、お店で作ったほうがよいものと、工場で一括生産してコストを下げるものをある程度分けて、お客さまにおいしい状態でかつ低価格で提供する仕組みを築いています。
工場で作ることが多いのは、食パンなど食事パン系のもの。パンはやはり焼き立てがおいしいのですが、食パン類は、製法や生地の種類によって、焼いてからある程度時間が経ってもおいしさが維持できるため、セントラルキッチン方式でつくっています。
複数の店舗で提供する調理品を一か所で集中的に製造する施設のこと。セントラルキッチンを使うことで、集中化によるコストの低減、均質な味の提供、食品衛生管理の徹底などのメリットが得られます。
我々がいま一番力を入れているのは、多くの皆さまに愛されるパンであるあんパンやクリームパン、カレーパンなどの定番商品。これらは多くのお客さまに楽しんでいただきたいため、一つひとつを常にブラッシュアップして、半年に1回から1年に1回は小さなことでも見直して改善しています。パン生地そのものもそうですし、中身の具材の開発には力を入れています。
例えば、あんパンの粒あんについては、その粒がより感じられるようにしたいと考え、あんこの小豆の炊き加減を最低限ギリギリに抑えてみました。ところが、硬すぎる、ゴリゴリすると多数のお客さまにご意見をいただいたため、炊く前の水のさらし時間や炊き具合の調整など何ヶ月も試行錯誤して、歯応えがちょうどよくなる炊き方を探し出しました。
今年の春に「しっとり粒あんぱん」という品名で発売したところたくさんの方々にお買い上げいただき、以前販売していたあんパンと比べて売上2倍の人気商品に成長しました。
あんパンにはカナダ産の小豆を使っています。お客さまには、国産の材料を好まれる方が多いと思いますが、カナダ産小豆には特有の良さがあって、ちょっと紫っぽくて、香りも強い。あんこに加工しても小豆の皮の香りがより引き立つように、皮を多めに残しています。国産小豆のあんこより少し軽い感じになるので、パンにはたっぷり詰めています。外国産ですが、このパンのコンセプトにぴったりマッチした小豆だと思います。
※画像はイメージです。
もうひとつ人気をいただいた商品といえば、「白金(プラチナ)食パン」もそのひとつです。 ディーズベーカリーは2017年9月の工場の稼働とともにスタートしましたが、この時から食パンを手がけたいという考えがありました。しかし、食パンにはものすごく種類があって、ディーズベーカリーとしてどの食パンをご提供するべきかなかなか定まらなかったのです。結局、後発の我々が食パンを売るのであれば、やはり安さよりおいしさを求めたほうがいいという結論に達しました。他の価格帯のパンに比べて多少高くなっても、しっかりと価値が謳えるようなおいしい食パンを出したいと、たくさんの試作と時間をかけて作ったのが「白金(プラチナ)食パン」です。
これまで日本のパン食文化は、朝食やおやつに食べるだけなど、広がりがなかったと思います。最近ようやく、お酒を飲みながらパンを食べたり、特に若い方がいろんなシーンでいろんな食べ方を楽しむことが広がっているかと感じます。私たちも、パンを通じて、これを使えば食卓がこんなに楽しくなるという提案や、それに沿った商品開発を行いたいと思います。
現情報の発信やお客さまとのコミュニケーションをもっと充実したいと思っています。売場では、私どものコンセプトが伝わるようなメッセージをポスターに入れたり、視覚的にもおいしさ・温かさが伝わるものをご提示することを始めています。試食会や、直接ご意見を伺える場も設けたいと検討しています。このホームページやSNS等での発信もより強化していきます!
今後ともディーズベーカリーに
ご注目いたただきますよう
よろしくお願いいたします。