海の幸、里の幸に恵まれた首都圏の農業王国
東京都区部に近い場所として、近郊農業が盛んな千葉県。梨、里芋、ほうれん草、枝豆、蕪(かぶら)、春菊など、多くの品目において収穫量日本一を誇る農業王国として知られています。特に落花生は特産品として全国的に有名です。都心のベッドタウンとして、レジャー施設やショッピングモールなど近代的な街並みを見せる一方で、歴史的な名所や自然豊かな景観など、古くからの伝統も息づいています。
「千葉」の由来
1873年に木更津県と印旛県が合併して当県が設置された際、千葉郡千葉町に県庁が置かれたことに由来します。また、「数多くの葉が繁茂する」の意で実り豊かな豊穣の地を示すとも言われます。
県民性の話
東京に隣接する県西部や北部の地域には、首都圏に通勤・通学する人々も多く出身地も様々なようです。よって郷土意識は薄れつつあり、温厚で何事も受け入れる寛容性と柔軟性を持ち合わせた人が多いと言われます。
名物料理
千葉味自慢
梨
日本で栽培される果物の中でも歴史が古く、弥生時代にはすでに食べられていたと言われます。全国一の梨の生産量を誇る千葉県では、おもに「幸水」や「豊水」、「新高」などが栽培されています。
落花生
千葉県は国産の7割を生産。中でも八街市(やちまたし)が産地として有名です。収穫後、天日干しか機械乾燥し、念入りに焙煎して出荷されます。
なめろう
南房総の漁師料理。アジやイワシなどを包丁でたたき、ねぎ、みそ、しょうがを加え、さらに粘り気が出るまでたたいたもの。あまりのおいしさから「皿までなめろ」「なめろう」と呼ばれるようになったと言われます。
野田の醤油
千葉県では、野田市と銚子市で古くから醤油の生産が行われており、生産量は全国1位を誇ります。これは、利根川や江戸川の水運を活かして江戸に醤油を運べた為とも言われています。
イワシのごま漬け
九十九里海岸は、日本一のイワシの好漁場。大量に水揚げされるイワシの保存法のひとつがごま漬け。日々のおかずに、酒の肴に、また行事食として広く親しまれています。