
打ちたてうどんの味は格別。薄力粉を使えば、手軽に楽しめます。
うどん作りには小麦粉の中でも「中力粉」を使うのが一般的です。でも、もっと手軽にうどん作りを楽しむなら、どのご家庭にもある「薄力粉」を使うことがおすすめ。「中力粉」よりもやわらかく扱いやすいので、子どもでも簡単にうどん作りが楽しめます。
そもそも小麦粉は主に「薄力粉」「中力粉」「強力粉」の3種類に分けられますが、それは小麦粉に含まれるたんぱく質の割合と、加工するときに生成されるグルテンの性質による違い。簡単にいうと、加工品を作る上での弾力性や柔軟性、膨らみやすさの違いです。この性質によって、通常「薄力粉」はケーキやお菓子・天ぷらなどに、「中力粉」はうどんやお好み焼き・たこ焼きなどに、「強力粉」はパン作りなどに使われているのです。
もちろん「薄力粉」のうどんも、そのおいしさは本格派です。長くおくとちぎれやすくなりますが、すぐにゆでておけば大丈夫。打ちたて、ゆでたての〝しこしこ、もちもち〟としたおいしさを存分に味わえますよ。
手打ちうどんの作り方
- 材料(作りやすい分量)
- 薄力粉:300g
- 精製塩または粗塩:15g
- 水:135ml
- 打ち粉(薄力粉):適量

粉と食塩水を合わせる
計量カップに水と塩を入れて混ぜ、食塩水を作る。ボウルに薄力粉を入れ、食塩水を2/3量程度まわし加える。
※夏は冷水、冬は温水(30℃以下)を使ってムラなく混ぜます。

よく混ぜる
下から持ち上げるように混ぜ、ポロポロになったら残りの食塩水を加えて、全体がしっとりするまでさらに混ぜ合わせる。

生地をまとめる
ボウルの中で、外側から内側に生地を巻きこむようにして押さえる。生地がまとまるまで、これを数回くりかえす。
こねる
生地を清潔な作業台に出し、端のほうを内側に折りこむようにしてこねる。向きを変えながら数回くりかえす。
※生地が台にくっつく場合は、打ち粉を少量振りましょう。

ねかす
表面がなめらかになったら、生地を丸くまとめ、乾燥させないようにビニール袋に入れて、常温で30分~1時間程度ねかす。指で押すと跡が残り、1/3ほどもどる程度がベスト。

こね直す
(4)と同じ要領で生地を軽くこね直す。生地を丸くまとめてビニール袋に入れ、再び常温で10分~20分程度ねかす。

めん棒でのばす
作業台に打ち粉を振り、生地をのせる。生地、めん棒にも打ち粉を振り、なるべく均一の厚さで長方形になるようにのばす。
※厚さ3mmくらいが目安です。
生地をたたむ
生地に打ち粉を振り、3等分のジャバラ折りにする。

生地を切り、ほぐす
生地をまな板にのせ、端から幅3mm程度に切る。打ち粉をして、1人前の分量をまとめ、ちぎれないように全体をほぐす。
ゆでる
大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸騰させ、うどんをほぐしながら入れて、再び沸騰するまで混ぜる。約10分ゆで、うどんに透明感が出てきたら手早くザルに上げ、流水で洗う。
※ふきこぼれそうな場合は、差し水をしましょう。
※温かいうどんにするときも水洗いをし、その後、再び熱湯で温めます。