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福岡じまん、味自慢

福岡じまん、味自慢

九州最大の都市、福岡市の中心は博多。古来商業・交通の重要な地として繁栄し、大陸や朝鮮半島との交流から、ここを通って数多くの外来文化が入ってきました。5月3日から始まる「博多どんたく港まつり」は、平安以来の歴史を誇り、町中が祭り一色で湧き返ります。

「福岡」の由来

関ヶ原の戦いで功績のあった武将・黒田長政が筑前に移って新しく城と町を築き、一族の発祥地の備前福岡(現、岡山県瀬戸内市)の名を採り「福岡」と名付けたのが由来です。しかし、八世紀以来の「博多」という地名で呼ばれることの方が多く、明治時代になって福岡県と決定されました。

県民性の話

博多を中心とした地区は、外来文化の影響を受けたためか、開放的で自由で都会的です。見栄っ張りですが、堅実な面もあります。工業地域である北九州地区は、きっぷがよいのが特徴。炭鉱地域だった筑豊地区はおおらかで、筑後地区は逆境に強い前向きな気性です。

食卓に彩りを添える人気の郷土食

がめ煮

がめ煮

福岡(筑前)を代表する郷土料理で、「筑前煮」とも呼ばれます。祭りや祝い事にかかせない料理です。

高菜ライス

高菜ライス

北部九州一帯で栽培されている辛子高菜の漬物を具に使った焼き飯で、人気が高い一品です。

福岡味自慢

辛子明太子

タラコを唐辛子入り調味液で漬け込んだもので、この製法が博多で生まれて半世紀になります。「明太」はスケトウダラのことで、韓国、中国南部の呼び名が伝わったものです。

辛子明太子

八女茶(やめちゃ)

福岡県南部の八女地方は玉露と煎茶の名生産地で、「福岡の八女茶」のブランドで全国に知られます。とくに「八女玉露」で名高い玉露の生産量は日本一です。

八女茶

あまおう

福岡県で生まれ、その特徴の「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字が名の由来です。店頭には5月中旬頃まで並びます。

あまおう

もつ鍋

もつ鍋牛もつをキャベツやニラと一緒に味付けしたダシで煮込んだもので、65年前に生まれました。しょうゆ味とみそ味があり、若い女性にも人気です。1990年代に全国に広まりました。

水炊き(みずだき)

水炊き長崎経由で伝わった中国のスープ料理が原形とされます。鶏の骨付きぶつ切り肉を調味料を使わずに水から煮立たせるのが名の由来で、コクのある、鶏本来の旨みを丸ごと味わえます。

うなぎのせいろ蒸し

うなぎのせいろ蒸し水郷の町として知られる柳川の名物は鰻。一人前のせいろに味付けしたご飯を詰め、鰻の蒲焼きを並べて錦糸卵をたっぷりのせて蒸し、卵の色の変化で蒸し具合を見ます。

博多ラーメン

博多ラーメントンコツを強火で煮出した濃厚なスープと、コシのある極細ストレート麺が特徴。長浜や中洲の屋台から生まれたご当地ラーメンの元祖の一つとして全国に知られます。