よい品をどんどん安く、より豊かな社会を

daiei

あさりの基本情報

あさり

小さなカラダの一粒一粒に、貝特有のうま味成分がぎっしりと。

縄文時代の昔から日本人にもっともなじみ深い二枚貝であり、重要なたんぱく源だったとされる「あさり」。“あ”は浅い場所、“さり”は砂利(砂地)に棲んでいることから、この名がついたと考えられています。また、かつては少し掘るだけであまりに手軽にたくさん獲れたため、“漁る(あさる)”が語源だという説も。日本各地に残る貝塚からは大量の貝殻が発見されており、そこに暮らす人々が食べていただけではなく、海のない内陸地域へのおみやげや物々交換の品としても使われていたことが推測されています。
「あさり」は棲息する場所によって殻の色や模様が異なり、ひとつとして同じ貝はないのだとか。一般的に砂地で育ったものは模様がはっきりしていて、泥地で育ったものは模様がぼんやりしているのだそうです。新鮮なものほど身に砂を多く含んでいるので、塩水に浸けてしっかりと砂出しをし、よく水洗いをしてから調理しましょう。

選び方

殻があいているときに触れると、すばやく閉じるものを選びましょう。むき身の場合はツヤと弾力のあるものが新鮮です。

栄養

赤血球の働きを助ける鉄分やビタミンBを含みます。また、肝機能の働きをサポートし、エネルギー代謝を助けるとされるタウリンを含みます。

料理

貝特有のうま味成分であるコハク酸を含んでおり、だし汁を必要としないほど、うま味が濃い貝です。うま味をいかしたみそ汁やチャウダーなどの汁物、蒸し物、ご飯物、佃煮をはじめ、さまざまな料理に使えます。

料理の基本辞典