薬味とは、食事においしさと刺激を与えてくれる香辛料や野菜などのこと。その香りや風味、成分で食欲を刺激したり、お肉やお魚などの臭みをおさえたり、さまざまなお料理で大活躍します。もちろん、夏のカラダにうれしい栄養パワーも見逃せませんね。
しょうが

すがすがしい香りとさわやかな辛味が特長。食欲を増進し、カラダを温めて新陳代謝を高める働きがあり、中国では漢方薬や薬膳にも用いられます。
- ●皮はむくの?
皮は香りが強く、栄養成分も豊富なので、皮ごと調理するのがおすすめ。もちろん好みで皮をむいてもOKですが、なるべく薄くむいて香りを残すようにするのがコツです。 - ●「しょうが1かけ」はどのくらい?
親指の先より少し大きいくらい(10~15g程度)が目安です。にんにく1かけと同じくらいの大きさと覚えておきましょう。
にんにく

食欲をそそる独特の香りが、食材のうま味とコクを引きだします。疲労回復や夏バテ防止に役立つ滋養強壮効果だけでなく、血行促進・殺菌作用などもあります。
- ●芯は取ったほうがいい?
芯が残ったままだと苦味が出たり、食べた後のニオイの原因にも。できれば取り除いてから使いましょう。 - ●大量に食べても大丈夫?
にんにくは刺激が強いので、食べ過ぎにご注意を。生であれば1日に1~2かけ、加熱したものであれば3~4かけを目安にして。
長ねぎ

細かく刻んで薬味に、薄切りにして食感のアクセントに、白髪ねぎにしてあしらいにと大活躍。ねぎ特有のツンとしたニオイの成分「アリシン」には、血行促進の作用があります。
- ●辛味が強いときは?
切ってから水に約5分さらしておきましょう。辛味やニオイがほどよく抜けて使いやすくなります。 - ●緑色の部分は使えるの?
煮込み料理やスープなどの風味づけ、お肉・お魚の臭み消しなどに使えます。すぐに使わない場合は薄切りにして、冷凍保存しておくと便利。
みょうが

夏が旬の香味野菜で、ほろ苦いような独特の風味と辛味が特長。薬味や刺身のつま、汁物にはもちろん、サラダにするのもおすすめです。
- ●水にさらしたほうがいい?
薬味やサラダなど生で食べるときには、冷水に約5分さらしてシャキッとさせましょう。
わさび

ツーンと鼻に抜ける辛味とさわやかな香りが持ち味。日本原産の野菜で、刺身や寿司には欠かせない存在です。おいしさを引き立てるだけでなく、殺菌や防腐の効果もあります。
- ●どうやってすりおろすの?
茎のほうからすると、辛味や香りが生きます。茎や葉を取り除き、目の細かいおろし金でゆっくりと回しながらするのがコツ。
大葉

「青じそ」とも呼ばれる、しその仲間。さわやかな香りと味が特長で、免疫力を高める効果や抗酸化作用があるといわれるβ-カロテンが豊富です。
- ●せん切りにするときは?
5~6枚重ねて、ヨコからくるくるっと巻き、巻いた方向と直角に細く切っていくと簡単。冷水にさらせばシャキッと仕上がります。