いまや日本の国民食といわれるほど、子どもから大人まで幅広く愛されているカレー。インドで生まれ、国を越え、海を越えて広がった、世界各国の個性豊かなおいしさをご紹介します。
おすすめメニュー
タイのカレー
「ゲーン」と呼ばれるタイのカレーは、新鮮なハーブ類やナンプラー、ココナッツミルクなどを多く使った酸味と甘味のある味が特徴。辛味のもととなるのが唐辛子で、その種類によってレッドカレーやグリーンカレーになります。
エスニックな味わいを
手軽に再現
インドのカレー
カレー発祥の地・インドでは「カレー」と呼ぶ料理はありません。多種多様なスパイスを組み合わせて作るインドの特徴的な煮込み料理を、欧米で「カレー」と総称したのがはじまり。肉は鶏肉や羊肉が一般的で、野菜や豆類も多く使われます。
5種のスパイスを
組み合わせた本格派
日本のカレー
明治時代、文明開化とともにイギリスから伝えられたのが日本のカレーです。カレーの具材といえばじゃがいも、玉ねぎ、にんじんが定番ですが、これは日本独自のスタイル。カレーうどん、カレー南蛮、カレーパンなど、さまざまなアレンジ料理が生まれたのも日本ならではです。
野菜もお肉も
たっぷり召しあがれ
スリランカのカレー

インドの南に位置するスリランカも、カレー文化が発達した国。日本のかつお節によく似たモルジブフィッシュを砕いて入れているのが特徴です。
イギリスのカレー

インドのカレーをもとに、ヨーロッパの伝統的な煮込み料理の調理法を取り入れて作られたイギリスのカレー。カレー粉を使い、小麦粉でとろみをつけたその味わいは、明治時代になって日本へと伝えられました。
ドイツのカレー

いわゆるカレー(カレー風味の煮込み料理)はあまり食べられていないものの、ソーセージにカレー粉を振った「カリーヴルスト」が大人気。ベルリンやハンブルクではおなじみのファストフードです。