枝豆
大豆と緑黄色野菜のいいところを兼ね備えた、夏のヘルシー野菜。
「大豆」が完熟する前に収穫した、若く未熟な実が「枝豆」です。豆類ではなく野菜に分類される「枝豆」は、豆と野菜の栄養をあわせ持つヘルシーな緑黄色野菜。日本食ブームと健康志向の影響で、2000年代初頭には海外でも塩ゆでした「枝豆」が食べられるようになり、「EDAMAME」の名で広く人気になっています。
「大豆」の原産地は中国ですが、まだ未熟な「枝豆」を食べるようになったのは日本で生まれた食習慣だとか。詳細は不明なものの、奈良時代や平安時代にはすでに今のような食べ方がされていたといいます。江戸時代になると、夏には「枝豆」を売り歩く“枝豆売り”の姿が見られるようになり、江戸っ子たちはファストフード感覚でこれを食べ歩いていたのだそうです。今も昔も庶民に愛される「枝豆」。ビールの友に、おかずに、おやつに、さあどうぞ。
選び方
さやの色が濃く鮮やかで、表面に傷がなく、うぶ毛が充分についているものがおすすめです。枝つきの場合はさやが密生し、葉や茎が色鮮やかでみずみずしいものを選ぶとよいでしょう。
栄養
たんぱく質、ビタミンB1、カリウム、食物繊維、鉄分を含む食材です。また、たんぱく質を構成する成分であり、アミノ酸の一種であるメチオニンも含みます。
保存
手に入ったらなるべく早くゆでて、冷蔵室で保存を。冷凍保存する場合は、かためにゆでて冷凍し、食べる直前に再びサッとゆでるのがおすすめです。