小松菜
かつては秋冬のみに栽培され、「冬菜」「雪菜」と呼んでいました。
江戸時代に小松川(現在の東京都江戸川区周辺)で栽培されていたことから「小松菜」と名づけられました。現在も東京を中心に、おもに関東地方で親しまれている、東京のお雑煮には欠かせない野菜です。
江戸時代から伝えられる東京の伝統野菜として、「江戸東京野菜」のひとつに登録されている「小松菜」。昭和中期頃までは秋冬のみに栽培されていて、年末年始に出まわるものを「冬菜」や「雪菜」、初春に出荷されるものを「鶯菜(うぐいすな)」とも呼んでいました。最近では通年出まわるようになったものの、旬を迎える冬の時季には味も栄養もより充実します。
選び方
緑色が濃くみずみずしく、葉先までピンと張っているもの、弾力があるものを選びましょう。葉の形に丸みがあって、大きすぎないもののほうがやわらかな食感です。
栄養
免疫力を高める働きが期待されるビタミンAを豊富に含みます。また、ほうれん草にくらべて多くのカルシウムを含んでおり、カルシウムの吸収を促進するビタミンCも豊富に含んでいます。
保存
大変傷みやすく、放っておくと1~2日で葉がしおれて黄ばみはじめます。霧吹きなどで全体をぬらしてからペーパータオルで包み、保存袋に入れ、根元を下にして冷蔵庫の野菜室に立てて保存しましょう。