きゅうり
サラダ、漬物、酢の物などに。ポリポリッと心地よい歯ごたえが魅力。
「きゅうり」の原産地はインド北西部のヒマラヤ山麓あたり。日本へは6世紀頃に中国から伝えられました。当初は完熟して黄色くなったものを食べていたので「黄瓜(きうり)」と呼ばれており、これが語源となって「きゅうり」という名前になりました。現在食べられているのは、黄色く完熟する前の未熟果を収穫したもの。さわやかな香りとみずみずしさが魅力の、夏を代表する野菜のひとつです。
“最もローカロリーな果実(実際には野菜です)”として、ギネス世界記録に登録されている「きゅうり」。そのせいで「きゅうり」には栄養がないと思われがちですが、それは大きな誤解です。確かにエネルギーの源となるカロリーや糖質は少ないものの、ビタミンやミネラルなど不足しがちな栄養を補給するのにぴったり。水分が豊富でみずみずしく、ほてった夏のカラダを内側から冷やしてくれます。サラダや漬物、酢の物など生で食べることが多い野菜ですが、焼いたり炒めたりするとまた違った風味が楽しめますよ。
選び方
全体的に太さが均一で、ハリとツヤがあるものを選びましょう。さわったときに、イボがちくちくするものが新鮮です。
栄養
全体の90%以上が水分です。水分補給に役立つほか、カラダを冷やす働きがあるので、暑い季節にぴったりの野菜といえます。また、カルシウムを骨に定着させる働きをサポートするビタミンKも含みます。
保存
ペーパータオルなどで1本ずつ包んで、さらにラップで全体を包み、野菜室になるべく立てて保存しましょう。