アトランティックサーモン
サーモンピンクの美しい身の色と、とろけるような味わいが魅力。
ひとくちに「サーモン」といってもさまざまな種類があり、「鮭」の名がつくものまで含めると、学術的には11属66種が世界中に生息しています。「サーモン」と「鮭」の違いは、おもに生育環境や食べ方です。「サーモン」は養殖物が多く、飼育時の管理が徹底されているため、生食できるのが特徴。一方の「鮭」は天然物が多く、寄生虫が含まれている可能性もあるため、加熱して食べるのが一般的です。
そんな「サーモン」の仲間の中でも、「アトランティックサーモン」のおいしさは格別です。北大西洋海域を原産地とする「アトランティックサーモン」は、日本では「大西洋鮭」の別名でも知られる魚。現在流通しているものの大半はノルウェーなどで養殖されており、その身は魚特有の臭みもなく、脂がたっぷりとのり、サーモンピンクの色も鮮やか。生食でも加熱料理でも、とろけるような食感と濃厚な味わいが楽しめます。
選び方
身の部分の赤みが強く、透明感があり、ハリと弾力があるもの。切り身の場合は皮の色がきれいで、皮がはがれず身にしっかりついているものを選びましょう。
栄養
良質なたんぱく質、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを含みます。身の赤い色は、抗酸化作用で注目されるアスタキサンチンという色素によるものです。
料理
お刺身やカルパッチョ、マリネ、サラダ、焼き物、煮物、蒸し物など、和・洋・中のさまざまな料理で楽しめる魚です。油との相性がよいので、フライやから揚げなどにもおすすめです。