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麦とろの日

6月16日は「麦とろの日」。語呂合わせから生まれた記念日ではありますが、それだけではありません。昔から山いもは「山のウナギ」とも呼ばれるほど栄養価が高く、中でも「麦とろご飯」は、暑い夏を控えた時期にうれしいメニューなのです。

長いも、大和いもなどは山いもとして総称されるヤマノイモ科のつる性多年草の茎と根の特徴をあわせもった部分。主成分はデンプンですが、デキストリン化といって一部がすでに分解しているうえ、消化酵素アミラーゼを含むので非常に消化がよい食材です。麦ご飯に使う大麦は、ビタミンBをはじめ、お米の4 倍のカルシウム、2倍の鉄分、10倍以上の食物繊維を含む栄養価の高い穀物。麦とろとして食べると“とろろ”のアミラーゼが大麦に含まれる栄養素の消化吸収を助けてくれます。伝統的な「麦とろご飯」はアミラーゼの作用を効率的に活かした、合理的な食べ方なのです。

麦ご飯独特の軽い食感が、すりおろしたいもの粘り気とよく合って、さらっと食べやすいのも食欲のない時にはうれしいものです。夏に備えて、「麦とろご飯」で体力をつけましょう。

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