春の豆
冬の間に栄養をたくわえて、甘味もうま味もアップした「春の豆」。
●スナップえんどう
世界最古の豆といわれる、えんどう豆がそのルーツ。えんどう豆の未熟果であるグリーンピースを品種改良し、さやごと食べられるようにしたのが「スナップえんどう」です。アメリカ生まれの比較的新しい野菜で、肉厚で豆が大きく、独特の甘味と豊かな香りが特徴。パリパリッとスナックみたいな食感からスナックえんどうと呼ばれることもありますが、農林水産省の統一名称は「スナップえんどう」です。
●絹さや
えんどう豆を早採りして、未熟なうちにさやごと食べるのが「絹さや」。その名前の由来は、さやのすれる音が衣ずれの音に似ているからとも、さやのやわらかさが絹の手ざわりに似ているからともいわれます。
●さやいんげん
いんげん豆を若いうちに収穫して、さやごと食べるのが「さやいんげん」。江戸時代に隠元(いんげん)禅師という中国の高僧によって伝えられたことから、この名前がつけられました。深い緑色と独特の歯ごたえが特徴。1年に3度収穫できることから「三度豆」とも呼ばれます。
選び方
ふっくらしていてハリがあり、傷やシワのないものがおすすめ。全体に色が濃く、先端までピンとしているものを選びましょう。
栄養
さやいんげんはビタミンK、スナップえんどうや絹さやは美肌に関係するビタミンCを豊富に含みます。
保存
乾燥しないように保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。なるべく早く使いきりましょう。
料理の基本辞典