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れんこんの基本情報

れんこん

穴があいていて先の見通しがよいことから、お正月料理にも大活躍。

「れんこん」は蓮(はす)という植物の地下茎が大きく肥大したもの。漢字では「蓮根」と書きますが、じつは蓮の根ではありません。奈良時代の頃、「れんこん」は仏教とともに中国から渡来しました。仏教において蓮の花は極楽浄土で咲く花とされていることから、その地下茎である「れんこん」も清浄でけがれのない食材と考えられていたそうです。
「れんこん」の特徴といえばたくさんの穴ですが、これは生長に必要な空気を取り込み、泥のなかの根まで送り届ける役割を担っているもの。この穴によって先(将来)の見通しがよくなると、日本では古くから縁起物として愛されてきました。また、「れんこん」には種が多いことから子孫繁栄を願う意味も。断面を花の形にととのえた「花れんこん」の飾り切りは、花のあとに実を結ぶようにとの願いをこめたものといわれています。

選び方

まっすぐにのび、ふっくらとして節の両端がしまっているもの。切り口が新しく、表面につやがあり、傷のないものを選びましょう。

栄養

れんこんに含まれるビタミンCはでんぷん質で覆われているため、加熱しても壊れにくいという特徴があります。また食物繊維、カリウムも含まれます。

保存

節がついている場合は、ぬらして軽く絞ったペーパータオルにくるみ、さらにポリ袋かラップに包んで、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。カットされたものは水に浸けて冷蔵室へ。毎日水を取り替え、早めに食べきるのがおすすめです。

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