よい品をどんどん安く、より豊かな社会を

daiei

たらの基本情報

たら

美しい身の色とやわらかな肉質、淡泊ながらも上品なうま味が魅力。

たらちりや煮つけなど、日本料理でおなじみの「たら」ですが、じつは世界中で食べられている魚であることをご存じですか?
古くから世界の重要な水産資源のひとつだった「たら」。特にポルトガルの「バカリャウ」と呼ばれる干した「たら」は、1年間毎日違う料理が食べられるほど、たくさんのレシピに使用される人気の食材でした。大航海時代にはこうした食文化が世界各地に伝えられ、それぞれの土地に名物料理を生み出しました。イギリスの定番おつまみ「フィッシュ&チップス」やフランスの伝統料理「ブランダード」、スペインのオイル煮「ピルピル」などがその代表格。鮮魚としてだけでなく、塩漬けや干物などにも加工されて、「たら」は世界中の国々で愛されているのです。

選び方

切り身の場合は、皮が黒く、身が透明感のあるピンク色で、ハリのあるものがおすすめ。肉質がやわらかく身割れしやすいので、取り扱いに気をつけましょう。

栄養

魚の中ではカロリーや脂肪が少なく、良質なたんぱく質を含みます。また、消化がよく胃腸にやさしい食材です。

料理

あっさりとした淡泊な味わいで、みそやしょうゆ、トマトソースなどとよく合います。油やバター、チーズとも相性がよく、焼き物、蒸し物、鍋物、シチュー、グラタン、みそ漬け、ホイル焼き、フライなど、和・洋・中のさまざまな料理に向いている魚です。濃いめの味つけでいただくのもおいしいですが、調味料をひかえめにしてその繊細なおいしさを楽しむのもおすすめです。

料理の基本辞典