うなぎ
千年以上も前から愛される日本の元祖スタミナ食、「うなぎ」を食べて、おいしく夏バテ対策。
日本の元祖スタミナ食といえば「うなぎ」。日本最古の歌集『万葉集』の中には、夏バテでげっそりと痩せてしまった友人に『夏痩せによいという、うなぎを取って食べなさい』とすすめる大伴家持の和歌が残されており、千年以上も前から「うなぎ」が夏のスタミナ食として広く親しまれていたことがわかります。
ところで関東と関西では、「うなぎ蒲焼」の作り方が異なることをご存じですか?一説には、武士文化の関東では切腹を嫌うことから、腹を切らずに“背開き”に。白焼きにした後に蒸して、ふっくらやわらかく仕上げます。商人文化の関西では腹を割って話すことがよしとされるので“腹開き”に。こちらは蒸さずに長時間じっくり焼いて、パリッと香ばしく仕上げます。ちなみに関東風と関西風を分ける境界線は、静岡県の浜名湖と長野県の諏訪湖を結ぶライン上にあるのだとか。2つのおいしさを楽しめるのも、「うなぎ」の魅力といえますね。
栄養
たんぱく質、ビタミンA、B1、B2、Eが豊富。カルシウムも含む食材です。昔から滋養強壮効果で知られ、夏の暑い時季に食べる習慣があります。
料理
「うな丼」や「うな重」はもちろん、「ひつまぶし」、卵でとじた「うな玉丼」、卵焼きの芯に入れた「う巻き」、酢の物にした「うざく」などが一般的。そのほか野菜との炊き合わせや炒め物、混ぜご飯、寿司など、さまざまなお料理で楽しめる食材です。最近ではチーズやトマトなどの洋風の食材と合わせたり、力レー風味などに仕上げたり、食べ方のバリエーションも広がっています。