たら
クセのない味わいで、お鍋はもちろん、さまざまなお料理で大活躍。
一般的に「たら」といえば「真だら」のこと。その名前は“真のたら”という意味ではなく、カラダにある“まだら模様”からきているという説が有力なのだそうです。雪のように白く透きとおった身が特徴で、その味わいは淡泊ながらもうま味たっぷり。脂肪が少なく消化のよい肉質なので、離乳食やお年寄りの食事などにもおすすめです。
ちなみに、「たらこ」と呼ばれているのは、「真だら」ではなく「すけとうだら」という魚の卵。ちくわやかまぼこの原料になる「たら」の仲間です。また、名前に「たら」とつく魚では、煮つけや西京焼きで人気の「銀だら」も知られていますが、これは「あいなめ」や「ほっけ」の仲間。「たら」の仲間ではありません。
選び方
切り身の場合は、皮が黒く、身が透明感のあるピンク色で、ハリのあるものがおすすめ。肉質がやわらかく身割れしやすいので、取り扱いに気をつけましょう。
栄養
低脂質で高たんぱく。ビタミンDも含まれ、カルシウムを含む食材と一緒に摂取することでその吸収率が高まります。また、消化がよく胃腸にやさしい食材です。
料理
あっさりとした淡泊な味わいで、みそやしょうゆ、トマトソースなどとよく合います。油やバター、チーズとも相性がよく、焼き物、蒸し物、鍋物、シチュー、グラタン、みそ漬け、ホイル焼き、フライなど、和・洋・中のさまざまな料理に向いている魚です。濃いめの味つけでいただくのもおいしいですが、調味料をひかえめにしてその繊細なおいしさを楽しむのもおすすめです。
料理の基本辞典